80年間も売れ続けるアラジンストーブの評判
おしゃれな暖房器具として定評のあるアラジンストーブ。正確には「アラジンブルーフレームヒーター」といって、石油を燃料として、その名の通り、青い灯を出しながら温めてくれるストーブで、アラジンストーブの評判も大変いいです。
驚くべきことに、少しづつ改良を加えられてきてはいるものの、80年間もの間、ほとんどデザインを変えることなく、売られ続けてきたということからも、その完成度の高さがうかがい知れます。
毎年いろいろな暖房器具の新製品が登場する中、アラジンストーブは変わらない人気と根強いファンに支えられています。
このページを見ているかたも、アラジンストーブの魅力に引き寄せられ、もしかしたら、欲しくなっているのかもしれませんね。
アラジンストーブを買う前に知っておくべき、メリットデメリットを徹底分析します。
デザインがいいのでインテリアにもなる
もしもあなたが暖房器具をインテリアの一種として考えているのであれば、アラジンストーブを選ぶべきでしょう。
アラジンストーブの評判で一番多いのがデザインの良さを指摘するものです
アラジンストーブを手にした人がそろって口にするのは、「おしゃれだ!」ということです。
80年間もの間、デザインに大きな変更を加えることなく売られ続けていることからも、人々を飽きさせることのないデザインだと言えます。
みるからにレトロな形で、購入者曰く「落ち着いた風合い」「静粛性」を感じるといいます。また、石油が燃えている様子が外から見えます。青い炎がチラチラしているのは、とてもなごみます。
買ったばかりなのに、昔からそこにずっとあったような、そんな懐かしい気持ちにさせる、不思議で魅力的なデザインです。
しかも驚くべきことに、置く場所が洋間であろうと和室であろうと、不思議とマッチする点です。
意外と場所を占領するアラジンストーブ
アラジンストーブの評判であまり言われてませんが、都会に住む人たちにとってかなりのデメリットだと思われるのが、場所占領問題です。
反射式ストーブや石油ファンヒーターなどのように、熱が指向性をもって発せられるものであれば、裏面表面とあるので、ある程度、壁にピッタリつけて設置することができますが、アラジンストーブは形が丸く、熱を360度全方向に発するので、安全性の面を考慮して、設置場所は壁など離れた場所に置かなければなりません。
ということは、面積の狭い場所では、スペースをかなり占領されてしまうことになります。
おしゃれだから使いたいといっても、マンションの一人暮らしにはあまり向かないでしょう。
安全性が低い=危険なストーブ?
アラジンストーブは、大きな揺れを察知すると消火機能がはたらく、耐震消火装置がついています。よって、地震が起きたときに火事になる危険性は低いでしょう。
しかしながら、360度の方向に熱を発するので、全方向において、近くにモノがおかれないように気遣わなければなりませんし、またアラジンストーブは上方にも熱を発します。これを利用して、夜間でお湯をわかしたり、餅をやいたりなんて使い方がされていますが、たとえば、なんかの拍子にストーブの上に紙が上からかぶさってしまったら、火事になるといった危険性があり、非常に気を使うストーブです。
また、住宅の密閉性が高くなってきている現在、冬に石油ストーブを使うことによって、一酸化中毒による事故にあう人が増えてきています。
石油ファンヒーターであれば、一酸化中毒を防止するために、一定の時間が経過すると自動的に消えるといった、一酸化炭素中毒を防止する機能がついていますが、アラジンストーブは一切、そうした機能がついていません。
よって、自分でこまめにつけたり消したりを繰り返す必要があります。
広い部屋や隙間のおおい部屋であれば問題ないでしょうが、密閉度の高い部屋において、アラジンストーブを付けたまま就寝すると、一酸化炭素中毒死の確立が急速に高まり、かなり危険です。
そうしたことからも、密閉性が高く狭いマンションや住宅に住んでいる方には、アラジンストーブはかなり危険なストーブで、とくに小さな子供がいる家庭では、ストーブの周りに柵をつくるなどの対策が必要です。
値段は高いけど安いアラジンストーブ
アラジンストーブを購入することをためらわす一番の要因は、その値段の高さでしょう。
アラジンストーブと同じ、石油を燃料とする最新式の石油ストーブはだいたい2万円から3万円で購入することができます。
しかしながら、アラジンストーブは5万円台です。
暖房のみならず冷房機能もあるエアコンと肩を並べる値段で、これはちょっと高いと思う人も多いでしょう。
ただ、アラジンストーブは故障することもほとんどなく、一度買えば一生使える一生ものと言われています。
家電製品の場合は、機構が複雑なこともあり、その耐用年数は3年と言われています。それと同時にメーカーの保証も切れてしまい、故障しても修理してもらえないという事態に陥ります。
そう考えると、故障もほとんどなく、一生使えるという点を考えると、5万円という値段に対する価値観も変わってくるかもしれません。
それでもやはり、高いと思いますがw
暖房性能はそれほど高いわけではない?
どんなに値段が高くても、暖房性能が高ければいいのですが、実は暖房性能はそれほど高いとも言えません。
アラジンストーブの温める機能は、石油を燃やして、その熱で温まる、ただそれだけです。
よってアラジンストーブによって暖められる範囲は、アラジンストーブの周りだけで、その熱はそのまま上に登っていくだけです。
反射板を備えた、反射ストーブなら、ストーブの熱を反射させて増幅させることができ、またその熱は指向性をもって進んでいきますので、あるていど温めたい場所をピンポイントで温めることが可能です。
また、石油ファンヒーターであれば、ファンによって意図的に対流を起こすので、密閉性のある空間であれば、かなり短時間に効率的に温めることが可能です。
しかし、アラジンストーブは、ストーブの周りが温かくなるだけという、非常にサービス精神のない暖房器具です。
よって、アラジンストーブに暖房性能を期待すると失敗するでしょう。
健康にはいい面も悪い面もある
エアコンの場合、空気が乾燥しやすくなります。その点、石油を燃やすアラジンストーブは、石油が燃える際に、水蒸気も発するので、空気が乾燥することはありません。
まさに加湿器いらず。 乾燥に悩まされる日本の冬には非常にありがたいのがアラジンストーブです。
しかしながら、安全性の所で述べたように、一酸化中毒の危険性に対しての、防止機能がないため、その点は油断できません。
災害やアウトドアに威力を発揮する
アラジンストーブは電気を使用しないので、停電時やコンセントがない場所や屋外などでも使用することができます。
また、ストーブの上でお湯などを沸かすことができるので、冬の停電時やアウトドアキャンプなどでは、とても重宝することでしょう。
メンテナンス
アラジンストーブは構造がシンプルなので、ほぼ壊れることがありませんし、壊れたとしても、直すのも簡単です。
しかしながら、日常使用において、けっこう手がかかります。
石油を使用しているので、すすが結構出ます。それによって、ストーブの窓が汚れますので、こまめに掃除が必要です。
また、石油を芯で吸い上げて燃やしていますが、石油がなくなったまま、つけっぱなしにしていると、芯を焼いてしまうことになります。芯を焼いてしまうと、交換しなければなりません。
石油ファンヒーターの場合は、燃料の石油が減ってくるとそれを知らせてくれる警報装置があったり、また自動消火する装置がついているため、燃料がゼロになって芯を焼いてしまう心配はありません。
しかし、アラジンストーブは自分で常に燃料の減り具合を確認していなければならないので、とても手の書かかるストーブです。
ただし、愛好家はそうした手間を逆に、楽しいと感じているのです。
暖房性能はそれほど高いわけではない?
どんなに値段が高くても、暖房性能が高ければいいのですが、実は暖房性能はそれほど高いとも言えません。
アラジンストーブの温める機能は、石油を燃やして、その熱で温まる、ただそれだけです。
よってアラジンストーブによって暖められる範囲は、アラジンストーブの周りだけで、その熱はそのまま上に登っていくだけです。
反射板を備えた、反射ストーブなら、ストーブの熱を反射させて増幅させることができ、またその熱は指向性をもって進んでいきますので、あるていど温めたい場所をピンポイントで温めることが可能です。
また、石油ファンヒーターであれば、ファンによって意図的に対流を起こすので、密閉性のある空間であれば、かなり短時間に効率的に温めることが可能です。
よって、アラジンストーブに暖房性能を期待すると失敗するでしょう。
まとめ
隙間だらけの一軒家に住んでいるのであれば、実用性も感じることができるでしょうが、密閉性が高くて狭いマンションなどに住んでいる場合は、あまりお勧めできない暖房器具だといえます。