寒いところでは高い温度、暑いところでは低い温度?
もしあなたが温度計が付いているからということで腕時計を買おうとしているのであれば、購入する前にこれだけは必ず知っておいてください。
腕時計についている温度計は、腕につけたままだと全く役に立ちません!
もう一度はっきり言います。全く役に立ちません!
なぜなら、腕時計はとても小さいもの。腕につけていると、体温の影響をもろに受けるために、たとえば外が体温以下に寒いところだと、温度計は体温に影響されて、高めの温度を指します。
反対に体温以上、に暑いところであれば、今度はちょっと低めの温度を指してしまうのです。
メーカーも認めた?腕時計の温度計の不正確さ!
中には腕時計につけた際に腕時計が計測した温度と、実際の外気の温度の関係を調べた人がいます。
それによると、腕時計の温度計と外気の温度の相関関係は次の通り。
腕時計についている温度計の値が、まったく外気の温度とかけ離れていることが確認できると思います。
そこでこの人はある天才的なひらめきを思いつくのです。
体温は一定だから、そこから外気との温度のずれの計算式を導き出せるのではないか?と。
そこでこの人がメーカーに問い合わせてみると、なんと、メーカー自体もあっさりと温度計の不正確さを把握し、認めていました。
そして、その体温に影響される腕時計の温度計と実際の気温とのずれから導き出される温度の相関関係に関しても、テスト済みだったのです。
メーカーいわく「過去に当社でも同じような相関を取ったことがあり、ある程度換算可能な式を作成しました。しかし、実際に装着した状態では、風が体温以上に大きな影響を与えることが判明し、相関が取りづらくなったことから、この換算式の採用を断念しました。従いまして、ご提示していただいたような換算式で気温を導出することは、難しいと考えます」
つまり、腕時計の温度計では正確な値を知ることは現状不可能なのです。
温度計付腕時計の性能を最大限引き出す使用法
メーカーが推奨する使い方というのが、温度を測定するときは時計を外して、しばらく置くという方法です。
つまり、体から離せば正確な温度を測定できるわけです。
であるなら、もう腕時計として使うのをやめればいいのではないか?
ということなのです。
しかし、腕時計は腕に装着するように設計されているので、カバンなどには装着しにくいのですが、カバンなどに装着したり、カナビラをつけたり、懐中時計のようにしたりするためのアタッチメントがいろいろと売っていて、それがまたおシャレなんですね。
オシャレだし、いつでも温度が正確にわかるし、お勧めですよ。