コピックで雑誌の表紙と同じカラーイラストが描ける?
雑誌の表紙に載っているきれいなイラスト、どうしたらあんなにきれいに描けるんだろうと不思議に思ったことはありませんか?
数百円出せば、あれと同じようにきれいなきれいなカラーでイラストを書くことができるんです。
ちょっとしたマンガやイラスト制作をかじったことのある美術部員であれば、誰でも知っているんですが、あの色は、プロの定番、「コピック」というカラーペンを使っているんですね。
このペンを使って、いい色を出せないはずがないんです。
このペンを使うだけで、あの、雑誌の表紙のイラストのようなきれいな色が出るんで、絵が下手でも色が綺麗だから、上手に書けるようになったと勘違いしてしまうほどですw
では、なんでそんなにきれいな色をだせるのでしょう?
コピックで上手に描ける理由
おいおい、いくらなんでも、ペンがいいから上手く書けるってのは、大げさだろ!
なんて思うかもしれません。
では、なんでプロがこぞってこのコピックを使うか分かりますか?プロがコピックを選ぶ理由を説明しましょう。
色数が豊富
コピックは現在、358色あります。これは数ある画材の中でも、ダントツの色数なのはもちろんのこと、色が違うだけで同じ品質のカラーペンをこれだけ大量に揃えることができるのは、コピックならではです。
もちろん、色は絵の具を混ぜ合わせることで、無限に作ることが可能です。
しかし、では、過去に混ぜあわせて作った色を、また同じように創りだすことができますか?ほぼ、不可能でしょう。
微妙な違いのいろであっても、安心して使うことができるのです。
乾きが早い
アルコールインキを使用しているので、乾きが早いんです。もしあなたがそれほど、イラストや漫画制作をしたことがないと、乾きが早いことが、なぜ上手にかけることにつながるのか、理解できないかもしれません。
乾きが早いことで、頭に浮かんでいるインスピレーションを途切らす事無く色塗り作業を素早くすすめることができるのです。
まず、イラストで一番時間がかかるのは、線画を描くこと。線画を描いた際、たいていもう、色は頭のなかで決まっているものです。
その頭の中できまった色を、すぐに彩色していかなければなりません。
もしこれが、絵の具や水性ペンなどでいろいろな色で彩色した場合、塗るたびに、微妙にその乾く時間を待って、次の色を塗らなければなりません。
ちょっとした時間かもしれませんが、これが、色が多くなり、絵が複雑になるほど、大きなストレスにつながっていきます。
もちろん、プロのイラストレーター、漫画家などは、急いで絵を完成させなければならないということにもつながっていきます。
よって、乾きが早いコピックが、プロに重宝がられているのです。
トナーを溶かさない
彩色は、コピーした線画の上にしていくことも多いのですが、コピックのインクはトナーと融合しないので、にじむことなく色をぬることができるんですね。
これも、プロユースで重宝がられる点です。
修正が圧倒的に便利
コピックには、カラーレスブレンダーというインキがあって、これは、他の色を消していく、
修正液のような働きをします。しかし、それだけではありません。
使い方に寄っては、ぼかしたり、にじませたり、ハイライトとして使ったりと、
修正だけでなく、積極的に表現を広げていくのにも使うことができます。
このカラーレスブレンダーがあるのも、他のカラーペンとは違う大きな特徴であって、
また、多くのプロユーザーから絶大な支持を受けている点でもあります。
世界中を驚かせたド素人の元ホスト金原たくみさんもコピック
元ホストの金原たくみさんをご存知ですか?
ジブリ作品をタロットカード風にアレンジしたものをインターネット上に公開した所、瞬く間に世界中に広がって、世界中から賞賛の嵐をうけたイラスト。
なんと、そのイラストを書いたのは、プロでも、美術大学生でもなく、
本人曰く、絵の勉強のしたことがない、元ホストだということで、
さらに話題になりました。
金原さん曰く「イラストはすべて手描きで、普通の画用紙に細いマジックとコピック(アルコールマーカー)で着色しています。絵の勉強をしたことがないので、市販のコピックしか使えなくて(笑)」。
ここでも、コピックが活躍していましたね。
でも、もちろん、コピック以上に、金原さんの腕が良かったから、素敵な絵が描けたわけですがw
世界を驚嘆させた、金原さんのイラスト
コピックの選び方
コピックの魅力を充分に理解していただいたことかと思いますが、
最初にぶつかる壁が、どれを買えばいいのかです。
コピックは、その豊富な色数もそうですが、種類、タイプに関しても、
プロの細かい要望に応えるために、実に様々な種類のコピックを発売しています。
あまりにも細かすぎて、どれを選べばいいのかわからなくなってくると思います。
そもそも、ここを参考にしている方は、初心者の方が多いと思います。
初心者がどのコピックを選べばいいかをアドバイスさせていただきます。
初めてコピックを買う人なら、これです。
色数について、単品かセットか?
まず、はじめから単品で買うのは、オススメしません。はじめはある程度、本数を揃えておいた上で、
必要に応じて、単品を買い足していくのが正解です。
やはりセット販売というのは、それだけ、絶対に使うであろう色が揃えられているので、
そのセット販売を利用しない手はないです。
また、セットで買うことで、多少値段も割引になりますし、
コピックをきれいに収納できるケースもついてきますしね。。 ←ここ大事
で、次に、じゃあ、色数は?となると思いますが。。。
セット販売では、12色、24色、36色、72色とありますが、
12色は少なすぎるのはわかりますよね。。とはいえ、72色は多すぎるのもわかりますよね。。
で、24色か36色かとなるのですが、
お金に余裕があれば36色をオススメします。この36色は、ほんと、イラストレーションのスタンダードカラーと言っても言い過ぎでないくらい、ベストチョイスの配色です
スケッチか、チャオか?
つぎに、コピックスケッチか、コピックチャオかでお悩みになるかと思いますが、
本格的に仕事で使うようになるのであれば、コピックスケッチしかありませんが、
まだ初心者で、これから使うのであれば、コピックチャオで十分です。
よほど使い込んでこないと、スケッチもチャオも、その使い心地の違いが
わからないでしょう。
もし懐に余裕があるのなら、コピックスケッチでもいいですが。。
まとめ
カラーペンを変えるだけで、こんなにうまくかけるようになるのかと驚くこととおもいます。
今まで、漫画のカバーや雑誌の表紙で見てきたような絵が、
あなたにも鮮やかにかけるようになるのです。
また、コピックを使うと、さらに絵が好きになって、どんどん絵が描きたくなるから不思議です。
あなたも、コピックで、「あ、こんないいものがあるんだ、これなら誰でも上手くかけるよー」
なんて体験をして、絵を描くのを思う存分楽しんでください。