部屋が24畳程度であれば24畳用、30畳以上であれば30畳用のサーキュレーターがおすすめであることは、当然です。
しかし迷ったら、30畳用のDCモータータイプで、風量を調整できるものを購入すると良いでしょう。
24畳用と30畳用サーキュレーターのメリットとデメリット
24畳は約38.88平方メートル(㎡)に相当します。正方形の部屋の場合、1辺の長さは約6.24メートル(m)となります。
30畳は約49.5平方メートル(㎡)に相当します。正方形の部屋の場合、1辺の長さは約7メートル(m)となります。
この24畳用のものと30畳用のサーキュレーターのメリットデメリットを見ていきましょう。
24畳用サーキュレーター
メリット:
- 適用面積が24畳と、中~小規模の部屋に適しています。
- 30畳用よりも消費電力が低くいので電気代も安くなります。
- 静音性が高く、就寝時などにも使いやすい。
- 価格が1万円前後と比較的手頃です。
- 筐体も小さいのでリビングなどでじゃまになりません。
デメリット:
- 30畳用に比べ、風量が弱めです。大きな部屋には不向きかもしれません。
- 風量が弱いので空気循環目的の場合、撹拌性能も30畳用より劣ります
30畳用サーキュレーター
- 適用面積が30畳と広く、大きな部屋にも対応できます。
- 強力な風量で、部屋全体の空気循環が効率的に行えます。
デメリット:
- 消費電力は24畳用よりも高くなります。
- 本体価格が価格が1.5万円前後と、24畳用に比べて高めです。
- 大風量のため、就寝時などに騒音が気になる可能性があります。
- 本体のサイズも24場よりも大きくなり、リビングなどでスペースを余計に取ります。
。このように30畳用は性能の面では24畳用よりも優れているので魅力的ですが、電気代、本体価格がなどのコスパが悪く、騒音や本体サイズが問題となります。
DCモーターなら30畳用の欠点がなくなる?
電気代や音などの問題がある30畳用ですが、DCモーターのものを選べば、30畳用の欠点であった、電気代と騒音性を軽減することができます。
DCモーターは、従来のACモーターよりも電気効率が良く音が静かという特徴があります。
これによって、ACモータータイプの24畳用よりも、30畳用のほうが電気代を抑えることができるのです。
その分、本体価格が高くなりますが、あなたの関心が、電気代と静音性だけであるなら、DCモータータイプを選ぶことで、30畳用のデメリットを減らすことができます。
24畳用と30畳用とでの電気代の違い
それぞれACモーターとDCモーターの場合の24畳用タイプ、30畳用タイプの電気代の比較は次のとおりとなります。
24畳用 (ACモーター) | 30畳用 (ACモーター) | 24畳用 (DCモーター) | 30畳用 (DCモーター) | |
---|---|---|---|---|
1時間あたりの電気代 | 約10円 | 約15円 | 約5円 | 約8円 |
1日あたりの電気代 | 約80円 | 約120円 | 約40円 | 約64円 |
1ヶ月あたりの電気代 | 約2,400円 | 約3,600円 | 約1,200円 | 約1,920円 |
この表から分かるように、サーキュレーターの適応床面積が広くなるほど、また、モーターがACからDCへ変わるほど、電気代が抑えられる傾向にあります。
例えば、1時間あたりの電気代は、24畳用(ACモーター)が約10円に対し、30畳用(ACモーター)は約15円と、50%ほど高くなっています。 また、1ヶ月あたりの電気代は、24畳用(ACモーター)が約2,400円に対し、30畳用(ACモーター)は約3,600円と、50%ほど高くなっています。
一方で、DCモーターを搭載したサーキュレーターは、ACモーターに比べて電気代が抑えられます。 例えば、24畳用(DCモーター)は1時間あたり約5円、1ヶ月あたり約1,200円と、ACモーターに比べて半分以下の電気代となっています。
大は小を兼ねる
日々の電気代がきになるのであれば、30畳用であっても、出力、風量を落とすことで、24畳用と同等、あるいはそれ以下の電気代に設定することができます。
もちろん、それに応じて、静音性も高まりますので、日々の電気代や静音性を重視したいのであれば、30畳用であっても、24畳用と同等のメリットを享受することができます。
まとめ
24畳用サーキュレーターは、電気代が安いのと静音性が高いのが魅力ですが、DCモーターを搭載した30畳用サーキュレーターなら、電気代と騒音の問題を軽減できます。DCモーターは従来のACモーターに比べて電気効率が良く静音性が高いためです。
例えば、24畳用(ACモーター)の1ヶ月の電気代が約2,400円なのに対し、30畳用(DCモーター)は約1,920円と、50%近く抑えられます。また、24畳用(ACモーター)の1時間あたりの電気代が約10円なのに対し、30畳用(DCモーター)は約8円と、20%近く安くなります。
つまり、DCモーターの30畳用サーキュレーターを選べば、広い部屋にも対応でき、電気代と騒音の問題も軽減できるため、コストパフォーマンスが良いと言えます。ただし、本体価格は少し高めになります。