一眼レフカメラといえば、値段は高いし、操作は難しいこともあり、ちょっと前までは、余程のマニアかプロカメラマンたちが使うものでした。ところが最近は、ミラーレス一眼の登場によって、一眼レフカメラへの垣根は低くなり、撮り鉄といった鉄道専門のカメラマンや、一眼女子なんて呼ばれる、若い女性のカメラ愛好家まで登場して、カメラ市場は大盛り上がりです。
しかし、今まで普通のカメラを使っていて、一眼レフカメラを使い始めようとして、誰もが悩むものがあります。それは、レンズです。
一眼レフカメラは、選ぶカメラの本体によって、使えるカメラが限定されてしまいます。だから、一度、ニコンのカメラを買って、そのカメラで使えるニコンのレンズを買ったあとで、やっぱりキャノンのカメラがいいなぁ、とキャノンのカメラを買った場合、今まで使っていたニコンのレンズはキャノンのカメラでは使えないから、また新しくキャノン用のレンズを買わなければいけなくなります。
さらにカメラにのめり込めばのめり込むほど、レンズの違いによるカメラの映りの違いが気になるようになり始めて、どんどんいろいろなレンズを買うようになってしまいます。俗に言う、レンズ沼にはまる、というやつです。
そうなってくると、使っているカメラはニコンだけど、キャノン用のレンズを使ってみたい、という要望も出てきます。
そういった時に、活躍するのが、カメラのレンズアダプター。
レンズアダプターを使用することで、キャノンのかめらでも、ニコンのレンズが使えたり、ペンタックスのカメラでニコンのカメラが使えたりするようになります。このレンズアダプターの存在が気になり始めたら、相当のカメラマニアになってきたと思っても良いでしょう。
しかし、レンズアダプターを使うということは、メーカーが推奨していない使い方をしなければならないということなので、機能などに制限や制約が出てきます。
具体的には、
- 焦点距離が変わる
- フォーカスがマニュアルのみとなる
- 絞りがマニュアル、もしくは使えなくなる
といった点です。ですから、自分が使いたいレンズがマウントアダプターを介さないと使えない場合は、上記のデメリットをよく考慮したうえで、慎重にマウントアダプターを使用するかどうかを検討しましょう。
せっかく購入したレンズが、自分が思っているようには使えなかったってことになったら、悲しいですからね。