スペックから目的にあったデジカメを選ぶために最低限知っておきたい重要事項
たくさんあるデジタルカメラから何を選べばいいのか?
去年の年末辺りから、デジカメの販売台数が減ってきたという。その理由として、スマートフォンの普及により、わざわざデジカメを購入せずに、スマートフォンで済ましてしまう人が増えてきたためと言われています。
それまでのデジカメは、各社似たような機能のもので、無難でまんべんなく機能がついたデジカメが多かったが、最近、デジカメを販売する各社は、スマートフォンでは撮るのが難しいものを撮影できる機能をつけたデジカメを発表している傾向があるように思われます。
そこで重要になってくるのが、スペック表の読み方です。
一応ここでは、一眼デジカメではなく、コンパクトデジカメ、いわゆるコンデジに関して、スペック表の読み方を話していきたいと思います。
とうのも、一眼デジカメとコンデジでは、カメラの選び方が根本から異なるからです。
デジタル一眼の場合は、レンズやアクセサリーの使い回しの関係で、ニコン派の人はニコンのラインナップから選ばざるを得なかったり、あるいはキャノン、ソニーのラインナップから選ばざるをえなかったりするのですが、コンデジはあまりメーカーに拘る必要はありません。
今時でに関して言えば、徹底的にスペックで選ぶべきなのです。
つまり、自分に最適なコンデジ選びの極意は、
目的をはっきりさせる >目的に応じたスペックを探す
なのです。
自分がカメラをつかうシーンを思い浮かべる
デジカメ選びで一番大切なのは、カメラを買って持ち歩いた時に、どのような所で、どのような場面で使うかをはっきりさせることです。
そうした目的をはっきりさせることで、デジカメのスペックのどこに注目すればいいのかがわかり、今販売しているカメラの中で、目的にピッタリあった最高性能のカメラを探し当てることができるのです。
ニコ爺やキャノ坊といった、理由なきブランド信仰によるカメラ選びは、殊にコンデジではじつにナンセンスです。
せっかくレンズ交換が必要のないコンデジですから、自分の目的にあったスペックをよみとって、自分が本当に必要とするデジカメを見つけましょう。
そのためには、自分がどういう場面で使いたいか、室内で撮ることが多いのか?料理を撮りたいのか?旅行に持って行きたいのか?ちょっと凝った写真を撮りたいのか? を、具体的に想定することからはじめましょう。
注目すべきスペック
感度(ISO)のスペックの読み方と注意点
感度は数値が大きければ大きいほど、暗い所でも写真がとれるようになるスペックです。よって、室内や夜などに写真を撮ることが多いのであれば、徹底的に感度の数値が大きい物を選べば、シャッターチャンスは広がります。
しかし、感度の数値が大きくなれば大きくなるほど、画質がどんどん悪くなっていきます。中には、非常に感度の数値が高いものの、高感度の画像は、ノイズだらけで、とても鑑賞に耐えられないようなものもあります。
だからきれいな写真にこだわる人は、購入候補のカメラの高感度で撮ったサンプルを探して、高感度の写真のサンプルを徹底的に比較しましょう。そして自分の許容範囲である画像の好感度性能をもつカメラを選ぶと間違いがありません。
また、高感度は低解像度になってしまう機種もあります。それはカメラ本来の光学性能ではなく、擬似的にコンピューター処理で明るく見せているだけであることを理解しましょう。あなたがあまりこだわらいのであれば、そうした低解像度限定の高感度のもは有用です。
画素のスペックの読み方と注意
画素は、誤解を恐れずにわかりやすく言えば、絵の細かさです。ですから、画素の数値が高ければ高いほど、大きく拡大できます。
とはいえ、所詮コンデジ、画像を記録する、フィルムに相当するセンサーサイズが小さく、またレンズも小さいものが多いので、画素の数値が高かったとしても、細かさを記録しきれないこともあります。
また、そもそもコンデジで撮った写真を大きく印刷するとしても、せいぜいA4くらいまでではないでしょうか。であれば、1000万画素もあれば必要十分な画素です。
今発売されているコンデジはほとんどが1000万画素以上のものなので、画素自体はあまり気にする必要はないかと思います。
もし、色々比較していて、迷うのであれば、画素を比較対象から外すと、より、自分の目的にあったカメラを選ぶことができます。
センサーサイズのスペックの読み方と注意
センサーサイズは、いわゆるフィルムに相当する部分です。このサイズが大きければ大きいほど、画像は確実に綺麗になります。また、暗いところも撮れるようになります。
なぜなら、センサーサイズはカメラが取り込んだ情報を受け取る部分だからです。センサーサイズが大きければ、それだけたくさんの色彩情報などを取り込むことができるのです。
キレイに撮りたい、暗いところでもきれいに撮りたいと考えているのであれば、よりセンサーサイズが大きい物を選んでおけば、間違いありません。
F値のスペックの読み方と注意
これは誤解を恐れずわかりやすく言うならば、レンズの明るさです。数字が小さければ小さいほど、明るく撮ることができます。
この場合の明るく撮れるというのは、ISO感度を上げる場合と違って、画質を劣化させることなく明るく撮ることができるので、暗いところでもきれいに撮りたい場合は、迷わずF値が小さいものを選びましょう。
最近は、F値が小さいカメラがたくさん出てきましたが、ズームした途端、F値が大きくなるものもありますので、自分がどのような場面で使いたいかをよく考えた上で、注意深くスペックを見て、比較しましょう。
倍率(光学とデジタルズーム)のスペックの読み方と注意
誤解を恐れずわかりやすく言えば、倍率が大きければ大きいほど、遠くも撮ることができます。
ズーム倍率が大きい物を選んだほうが、確実に便利です。しかしズーム倍率で注意したいのが、光学倍率とデジタル倍率です。ようするにデジタル倍率は、本当はズームをしないで、写った画像を拡大しているだけなのです。
たとえデジタルズームがついていなくても、撮った写真をあとで、自分でパソコンなどをつかって拡大すれば、デジタルズームがやっていることと同じことになります。
もし、いろいろとカメラを比較していて、デジタルズームが付いているもの、ついていないものがあるのなら、デジタルズームを比較項目から外すと、より、正しい比較ができるようになります。
マクロのスペックの読み方と注意
マクロとは、わかりやすく言えば、どれだけカメラを近づけて写真を撮ることができるかです。たいていカメラは近づければ近づけるほど、ピントが合わなくなってしまいます。
しかし、マクロの性能がいいと、カメラを近づけて撮ることができるので、例えば、料理の写真を撮りたい人なんかは、このマクロの性能に注目してください。
一眼レフカメラの場合だと、たいていマクロ撮影のためには、専用のレンズが必要になります。その点、コンデジならマクロ機能が付いているカメラであれば、手軽に至近距離から写真が取れるので、非常に便利です。
ただ、マクロ撮影をするときは、どうしてもカメラや人が被写体に近づくために、暗くなりがちです。マクロ撮影のために、レンズの周りにLEDライトが付いたコンデジなんかもありますので、スペックを良く確認してみましょう。
カメラの大きさとレンズが飛び出るか出ないか?
スペック比較なんかをしていて、意外と見逃しがちなのが、カメラそのものの大きさです。
これは、実際に実物を手にとって見ないと、なかなか実感できないので、ついつい見逃してしまいがちですが、これも小さければ小さいに越したことはありません。スペックを慎重に確かめましょう。
また、レンズが飛び出るか飛び出ないかも、使い心地に非常に影響してきます。
じっくり撮るのであれば、大きかろうがレンズが飛び出ようが、気にならないでしょうが、すぐに撮りたい、いつでも持ち歩きたいというのであれば、小さくて、レンズが飛び出ないものが、やはりオススメです。
まとめ、もしもカメラ選びで迷ったのなら・・・
以上、ざっと解説しました。ぜひ、あなたのカメラ選びの際の参考にしてみてください。
また、もしわからないことがありましたら、下のコメント欄にコメントくだされば、回答しますので、気軽にご質問ください。
それでは楽しいカメラライフを!